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第121回「オレフィン樹脂」について
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第121回目

第121回「オレフィン樹脂」について

今回はオレフィン樹脂について書きたいと思います。
オレフィンとは聞いた事があるようだが、よく分からない言葉だと思います。

(1) オレフィン樹脂とはなにか

オレフィン樹脂といえば、代表的にはポリエチレン(PE)と ポリプロピレン(PP)の事です。
PEとPPはよく似た、乳白色のプラスチックです。
PPの方が僅かに比重が小さく、どちらも水に浮きます。

 

(2) プラスチックの分類

プラスチックは色々な種類がありますが、一般的に使われる物は汎用(はんよう) プラスチックと言われます。
これらは単価が安く、大量に作られています。
ホームセンターなどでシート状でも売られています。
5大汎用(ごだいはんよう)プラスチックと言われます。

  1.塩化ビニル
  2.高密度ポリエチレン
  3.低密度ポリエチレン
  4.ポリスチレン
  5.ポリプロピレン

以上の5つです。
この内、2.高密度ポリエチレン、3.低密度ポリエチレン、5.ポリプロピレンの3つがオレフィン系樹脂と言われます。

 

(3) それぞれの説明

2.高密度ポリエチレンは、3.低密度ポリエチレンと比較して言われます。
3.低密度ポリエチレンは普通にポリ袋と言われる物です。柔らかくて袋にするのが用途として一番多く使われます。
成型品にするには少し軟らか過ぎます。
次に、2.高密度ポリエチレンは、低密度ポリエチレンより固くて成型品に使われます。
1.塩化ビニルにも硬質と軟質があります。
軟質の塩化ビニルはビニールテープと呼ばれる少し厚めの電気絶縁用テープです。
硬質と軟質の違いは、樹脂に混ぜる可塑剤(樹脂を柔らかくする物)の量の違いによります。多ければ軟質塩化ビニルになります。
4.ポリスチレンは透明の引き出しなどによく使われます。透明で引き出しに入れた物が分かりやすいです。
5.ポリプロピレンは3.高密度ポリエチレンよりもう少し固く、プラスチックの衣装ケースなどによく使われます。

 

(4) それぞれの5大汎用プラスチック写真

それでは、身近にある5大汎用プラスチックの写真を紹介します。

1.軟質塩化ビニル1.軟質塩化ビニル

2.高密度ポリエチレン2.高密度ポリエチレン

3.低密度ポリエチレン3.低密度ポリエチレン

4.ポリスチレン4.ポリスチレン

5.ポリプロピレン5.ポリプロピレン

 

(5) オレフィンとパラフイン

オレフィンはパラフィンに対する言葉で、オレフィンは2重結合を持つものです。
重合(プラスチック化)するために2重結合が必要になります。
パラフィンは1重結合だけで、ロウソクの元(もと)です。
ポリエチレンと同じ構造で、繋がっているCH2の数(重合度と言います)が違います。
ロウソクは接着剤に付かないように、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)も接着剤が付きにくいです。

C(炭素)とC(炭素)が、C-Cと繋がっています。ーで表わしているのはCの電子が 2個・・共有結合で繋がっていることを表しています。

 

(6) オレフィン樹脂の特徴

オレフィン樹脂の特徴としては、耐溶剤性が高いことです。
いわゆるポリ瓶(ビン)と言われる物で、中にアルコールとかを入れても大丈夫です。
耐溶剤性が高いと言うことは、接着が難しいという事です。
瞬間接着剤でも普通の瞬間接着剤では引っ付かずに、オレフィン用の特別な瞬間接着剤しか付きません。
工業用ではオレフィン系のプラスチックには接着剤を使わず、熱溶着でつけるのが普通です。

 

(7) まとめ

非常に身近にある樹脂の、オレフィン系の樹脂について簡単に説明しました。
言葉としては知っているが、いざ説明するとなると難しいです。
わざわざ、これはオレフィン系のプラスチックと言うことは稀(まれ)です。
特徴のところで言いましたが、接着し難いことが問題になるぐらいです。
1番安いので、多く使われています。

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