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第111回目

第111回「離型紙(りけいし)」について

今回は粘着テープにとって不可欠の離型紙について書きたいと思います。
粘着テープの製品は、基材(粘着剤を塗っているシート)と粘着剤と粘着材が着かないようにしている離型紙で構成されています。
この離型紙は費用も高いですし、その性能も重要になってきます。

 

(1) 離型剤の種類

離型紙は紙に離型剤を塗ったものです。
この離型剤の種類について説明をします。
当然ながら、粘着剤が着かない物です。
粘着剤は皆さんご存知の通り水に濡れた物には着きません。
また、油分にも着きません。
したがって、このような水や油も離型剤になりますが粘着剤に取っていかれるとかの理由で、液体では商品になりません。
塗る時は液体で最終的には固体で、何らかの操作で固体にして粘着剤に着きにくい物が選ばれます。
またこれを紙とかフイルムに塗って使います。これを離型紙と言います。

<紙ベース>
  ポリエチレンラミネート
  グラシンタイプ
  スーパーカレンダータイプ
  クレーコートタイプ
  水系樹脂コートタイプ

<フイルムベース>
  素材がプラスチックの物です
  プリエチレンとかPPフイルムが使われます。

 

 

(2) 離型剤(リケイザイ)

例としまして、卵をフライパンで焼く時、卵がフライパンに引っ付かないように先にフライパンに油を引いておきます。
この油が剥離剤の働きをしています。
離型剤がよく使われる物には、型から剥がすものに使われます。
樹脂の成型でインジェクション成型がありますが、成型後金型から樹脂を取り出す時に、樹脂を早く綺麗に取り出すために離型剤が使われます。
建築に使われるコンクリートの型枠から型枠を剥がしやすくするために離型剤が使われます。

代表的な剥離剤を3種類書いてみます。

1.長鎖(ちょうさ)アルキル基のポリマー
  アルキル基とは、2重結合が無い炭化水素です。
  CH2が長くつながったもので疎水性が強いです。
  炭素数が大きい物で、パラフインとも呼ばれています。
  いわゆるパラフインでロウソクの事である。

2.フッ素原子を含む化合物

3.シリコン系ポリマー

 

(3) 離型剤の性質

離型剤の特徴としては、糊に引っ付きにくいことである。
引っ付きにくいとはどういうことかと言うと、離型剤の上に粘着剤を置いた場合に粘着剤が広がらないことである。
これをもう少し詳しく言うと表面張力である。

 

(4) 表面張力

離型剤(離型紙)の表面張力が小さいほど粘着剤が引っ付きにくい。
下図の様に離型剤の上に液体(粘着剤)を落とした場合、それが山のようになればなるほど表面張力(粘着剤の表面張力)が大きい。
したがって、離型紙の場合は広がらなく、山が高くなる。

 

(5) 離型剤の離型性の理由

離型剤が粘着剤と引っ付きにくいとは、離型剤の表面が粘着剤に濡れにくくなっていることが必要である。
離型剤は粘着剤が濡れにくい表面を形成することにより、離型性を発揮している。

 

(6) 離型剤の必要性

代表例としてセロハンテープを考えてみると、セロハンテープの裏側(粘着剤が塗っていない面)に離型剤が塗っていないと、製品のセロハンテープを巻き出すことができない。
粘着製品において、粘着剤は必ず離型剤に接した状態で存在し、使用時に初めて分離して貼る相手につけて使用される。

 

(7) 離型剤の必要な性質

  (1)適度な離型性能

  (2)離型剤の塗布される基材への密着性

  (3)粘着剤への非移行性

 

(8) まとめ

粘着製品は非常に便利なので多くの物に使われています。
貼るだけで目的を達しますが、そのために製品としては難しい物となってます。
引っ付くための粘着剤とその粘着剤が付きにくい離型剤が対になっています。
そのように、相反する2つの物が1対になった物です。

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