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第97回目

第97回「アレルギー(ゴム)」について 3

今回はゴムアレルギーについて書いてみたいと思います。
ゴムアレルギーは、医師が手術の時に感染を防ぐために手術用の天然ゴムの手袋を使い始めて起こりました。
とくにエイズが起こってからゴム手袋を使うことが非常に増えました。

第94回「アレルギー」について 1
第95回「アレルギー」について 2

 

(1) JIS T9010 ゴム製品の生物的安全性に関する試験方法

ゴム製品のJISがT9010に制定されています。
このJIS中に水溶性タンパク質の分析方法が載っています。
天然ゴムラテックス中のタンパク質が、抗原となって起こる即時型アレルギーが知られるようになって、JISが制定されたのです。
この試験方法は、天然ゴムラテックス製品から水に溶出するタンパク質の総量を定量する方法です。
総水溶性タンパク質がアレルゲン量や即時アレルギーのリスクを直接に反映するとは必ずしも言えませんが、しかし製品中の総水溶性タンパク質量が減少すれば、全体としては即時型アレルギーのリスクは減少すると言えます。

 

 

(2) タンパク質の定量分析

タンパク質の定量分析は割と簡単にできます。
色んな機関がやっていて、手軽に依頼することができます。
費用は比較的やすくて、1点数万円ぐらいでできます。
これをやればゴム製品のアレルギーの起こりやすさの判断がつきます。
最近のゴム製品は、十分に洗浄されていてアレルギーの原因となる
タンパク質は取り除かれているのが多くなっています。

 

 

(3) ゴムアレルギーの状況

天然ゴム製品により誘発されるアレルギーは即時型アレルギーです。
1990年代から主にゴム手袋を利用する医療現場においてアレルギー患者が増加しました。
調査によると、医療従事者の3~12%、一般の人も1~6%もの人がゴムアレルギーになっているといわれています。

 

 

(4) アレルギー反応の原因

粗悪な(アレルギー性の高いタンパク質の含有量が多い)手袋が市場に供給されたことが患者の増加の要因とされてます。
ゴムラテックス(ゴムの木から採る白い液体)は東南アジアで栽培されるゴムの樹液です。
ゴムラテックスはゴムから採れる液で牛乳みたいに白い液です。
これを乾燥させてゴムの原料になります。

 

 

(5) ラテックス・フルーツ症候群

ゴムアレルギーに関しては、ゴムに成分の1部が似たフルーツ等によってゴムアレルギーが出る場合があります。
ゴムラテックスアレルギーの3~5割は、くりやバナナ、アボガド、キュウイとと言った植物性食品を摂取した時、即時型アレルギー反応を経験することがあります。
この現象は特に「ラテックス・フルーツ症候群」と呼ばれます。
これらの人は、果物や野菜に含まれる抗体とラテックス抗原との交叉反応に起因している。
(注)交叉反応(こうさはんのう)はアレルギーを起こす物質(アレルゲン)その物ではないが、よく似た構造でもアレルゲンになることがあります。

 

くり

 

バナナ

     
 

アボガド

 

キュウイ

     

 

(6) まとめ

ゴムアレルギーについて簡単に書きました。自動車のタイヤの粉塵も原因の1つと言われています。
ゴム製品は広く使われて、それによるアレルギーも増える傾向にあります。
便利になるのは有難いですが、副作用のことも気に掛ける必要があります。

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