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第36回目

第36回「CAS 番号(キャス バンゴウ)」について


今回はCAS(キャス)番号について説明いたします。
一般の方はあまりなじみのない言葉かもしれません。しかし化学物質管理関係の仕事をされている方はよくご存じの言葉です。
簡単に言えば化学物質の戸籍番号のようなものです。
これはアメリカの化学団体が付けている番号で、アメリカの国が決めているものではありません。
しかし、この番号が世界で最も確実な番号で、世界中で実質的な標準になっています。

それでは、CAS番号について具体的に説明いたします。


(1)<CAS(キャス)番号とはなにか>
CAS(キャス)番号は、○○○○-○○-○と4ケタ、2ケタ、1ケタの数字であらわされる
化学物質の戸籍を番号で表したものです。(現在は最初が6ケタの番号もあります。)
それでは、CAS(キャス)とは何の略号でしょうか。
CASは次の言葉の頭文字をとったものです。

C:hemical(ケミカル)   化学
A:bstracts(アブストラクト)   要約
S:ervis(サービス)   サービス
の頭文字です。    

アメリカ化学会の1部門です。 しかし、1番の収入源になっています。

(CAS:ケミカルアブストラクトサービスの建物)      オハイオ州 コロンバス

 

(2)<CAS番号のもう少し詳しい内容>

化学物質をその名前だけで特定するのは、かなり困難です。
例としまして、皆さんのなじみの深いお酒の成分のエチルアルコールを考えます。すべてがエチルアルコールと表現されるわけではありません。
溶剤ハンドブックには次のように書かれています。
これらはみな、エチルアルコールを表しています。

エチルアルコール
エタノール
酒精
Ethanol
Ethl alcoholy
Methylcarbinol
Wine spirit

最近は英語での表記も増えてきています。また英語以外にもフランス語、ドイツ語、中国語、韓国語等いろんな言葉で書かれる場合があります。

エチルアルコールのCAS(キャス)番号は  64-17-5 です。
この番号はすべてのエチルアルコールを表す言葉に共通です。
これは世界共通です。
ですから、このCAS番号が分かればその物質を特定することができます。

 

(3)<アメリカ化学会の内部組織のCASについて>

CASはアメリカ化学会の1部署と説明しましたが、もう少し詳しく説明いたします。
まず、アメリカ化学会(American Chemical Society ACS)はアメリカの化学関係
の学術専門団体です。設立は1876年です。
その中のCAS(ケミカル アブストラクト サービス)はCA(ケミカル アブストラクト)と言う化学論文の巨大なデーターベースを運営しています。
CA(化学論文の要約)は世界で報告される8000種類の定期刊行物、特許、学会会議録、新刊図書のデーターからその内容を要約しています。
そして、CA(ケミカル アブストラクト)として発刊しています。
その収拾量は膨大で、CAをまとめた本は1年で数メートルの厚さになるそうです。
主な化学関係の大学や研究所の図書館にはこの分厚い本がぎっしり棚に並んでいました。今は本ではなくCDになっているようです。
このCDはかなり高価で数百万円だそうです。

 

(4)<CASの利用>

化学関係の研究している人は、研究している化学物質の性質や特徴などを調べるためにまずCA(ケミカルアブストラクト)でその化学物質を調べます。
日本では、社団法人 化学情報協会(JAICI)が総窓口になっています。ここを通じてCAを検索することができます。(有料で登録が必要)
このCA(ケミカル アブストラクト)の要約の中にでてくる化学物質にその化学物質を特定するために番号を付けています。
これが、CAS(キャス)番号と呼ばれています。
今年(2009年)の11月21日に4000万目の番号が付けられたそうです。
毎日、4100件の物質が新たに登録されています。

 

(5)<化学物質に付けられるCAS番号以外の番号>
化学物質に付けられている番号はCAS番号だけではありません。
具体的にエチルアルコールについているCAS以外の番号について説明いたします。

CAS番号           64-17-5

(A)国連番号(UN No.)    1170

国連経済社会理事会に設置された危険物輸送専門家委員会の国連危険物輸送勧告の中で、輸送上の危険性や有害性がある化学物質に与えられた番号である。
番号は制定順の通し番号で、番号自体には意味はない。
この番号が付いている化学物質は危険有害性があると言える。

(B)官報告示整理番号    (2)-202

「化学物質の審査および製造などの規制に関する法律(化審法)」が定める既存化学物質名簿に記載された物質および、その後新規化合物として公示された化合物の整理番号です。
先頭のカッコ内の数字は化審法の分類コードで、その後にハイフンを介して一連番号が付けらています。

(1)無機化合物
(2)有機鎖状低分子化合物
(3)有機炭素単環低分子化合物
(4)有機炭素多環低分子化合物
(5)有機複素環低分子化合物および色素、染料
(6)有機重合系高分子化合物
(7)有機縮合系高分子化合物
(8)加工でんぷん、加工油脂等の有機化合物
(9)医薬等の化合物

(C)TSCA(トスカ) :アメリカの日本の化審法のようなもの

米国の毒性物質規制法のインベントリ(台帳)に掲載された化合物に対して番号を付与しています。
TSCA固有の一連番号はありません。かわりにCAS番号を用いて、TSCA(CAS番号)の形式で収録しています。

TSCA(64-17-5)

 

(6)<まとめ>

CAS利用の中で説明いたしましたが、今年の11月で4000万の化学物質に番号が付けられたそうです。
ということは、すでに4000万の化学物質が存在すると言うことです。研究段階でまだ、世間に出ていない化学物質もあります。でも少なくとも数千万単位の化学物質に取り囲まれて生活していることになります。
これらは、ほとんど人工的に作られたものです。
なぜこれほどの化学物質が必要になるのでしょうか。
発光ダイオードについて考えてみます。より明るいもの、より寿命の長いものの開発が進められています。例として3種類の化合物を混ぜ合わせて新しい化合物を作るとします。各化合物の比率を1~100まで変えて、3種類混ぜます。
単純には100×100×100で100万種類の化合物ができることになります。
すべてが100ということはありえないのですが、数十万はできると考えることができます。
たったこれだけでも数十万できるとなります。すると、4000万の化合物が登録されているのも納得が行きます。
これの問題点は、この化合物の安全性が分からないことです。
作るのは簡単ですが、安全性を確認するのは非常な費用と時間がかかることです。
今までの化学物質の規制は、毒性が確認された化合物だけが対象です。毒性がわからない化合物は規制されてなかったことです。法律や規制は後追いで、なにかが起こってから規制が作られてきました。
これからは、化学物質について今まで以上に関心をもつ必要が出てくると思います。

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