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第75回目

第75回「粘着剤」について 2

 

今回は粘着剤について説明します。
粘着剤はネバネバとした,ガムテープなどに使われている物です。
スーパーなどに行くと、商品の値段などを書いたラベルが貼ってあります。
手軽に貼れて非常に便利な物です。
接着剤と粘着剤はよく似てますが、いつまでも硬くならないで、またはがせる物が粘着剤です。
粘着剤と接着剤という風に細かく分けているのは日本ぐらいです。
外国では、どちらも接着剤のなかにはいります。

 

(1)<粘着と接着の違い>

ガラスとガラスの間に水をたらすと、ガラス+水+ガラスと引っ付きます。
しかし、水は液体なのでガラスを左右に動かすことができます。
物と物がつくためには、物+接着剤(粘着剤)+物と言う風に接着剤(粘着剤)が物に引っ付く必要があります。
なぜ接着剤(粘着剤)が物に付くかと言いますと、貼る物と非常に接近して引力(いろんな力があります)が働くからです。
そのため、接着剤(粘着剤)は液体で、物+接着剤(粘着剤)+物 と密着しなければなりません。
そのために、接着剤(粘着剤)が物の表面に濡れなければなりません。


 

(2)<濡れ性(ぬれせい)>

粘着剤も接着剤も貼る相手に濡れることが必要です。
貼ろうとする物(被着体)に粘着剤(接着剤)を付けたとき、被着体に広がる必要があります。
濡れを簡単に確かめる方法として、被着体に粘着体(接着体)を落としてそれの形を見ます。
被着体との接触角が小さいほど、濡れ性が高いと言えます。
接触閣が大きいほど濡れ性が悪いことになります。

 

 

(3)<粘着剤と接着剤の力の差>

粘着剤と接着剤を被着材に貼りつけた時の、接着力の違いは下のようになります。
粘着剤は貼るとすぐに粘着力を発揮します。そのあとその力を維持します。
一方、接着剤は最初液体のため軽い力を発揮しますが、その後接着剤が硬化して接着力が高まります。

 

 

(4)<使われ方>
接着剤と違って、粘着剤は粘着剤その物だけを売ることはほとんどありません。
テープとかラベルとかにして売られるのが普通です。
いわゆる、シールなどは離型紙に貼られて売られるのが普通です。

 

(5)<粘着剤の種類>

(1)ゴム系
  ■天然ゴム系
  ■スチレン・ブタジエン系
  ■ポリイソブチレン系
  ■イソプレン系
  <特徴>
  被着体を選ばないで、なんでも引っ付く

(2)アクリル系
  アクリル酸エステル
  <特徴>
  ゴム系に比べて、耐熱性、耐老化性、透明性が
  すぐれている。

(3)シリコーン系
  <特徴>
  使用範囲が広い
  欠点は、価格が高い

 

(6)<粘着剤の特性>
粘着剤の特性として、粘着力、タック、保持力の3つの特性があります。
粘着力は総合力です。
タックは弱く引っ付けた場合の力で、一番弱い力です。
保持力は糊の凝集力に当たるもので、糊自身の強度です。

 

 

(7)<粘着力(ねんちゃくりょく)>
粘着剤の基本性能です。
JISではステンレス板にはり、180度剥離(はくり)します。
この力が強いほど粘着力が強いと言われます。
ステンレス板に貼るのが標準ですが、ガラス、樹脂板、陶器に貼って力を測る場合もあります。

 

 

(8)<ボールタック>
タックの性能を測るには、傾斜式ボールタック測定方法が一般的です。
30度に傾けた台に、1/32から32/32インチの直径の鋼球をころがし10cmの助走路をへて、10cmの間に止まるボールの大きさであらわします。
ボールの直径が大きいははど、タックは大きいといわれます。
しかし、粘着剤が軟らかく厚いほどボールタックの値は大きくなります。

 

 

(9)<保持力(ほじりょく)>
粘着面を25mm×25mmの大きさに切って、それをステンレス板に貼って、1kgの荷重をバラ下げて、何時間もつか見る物です。

 

 

(10)<まとめ>
粘着製品は広く使われています。今は冬なので貼りつけるカイロなどが使われています。
けがをしたときは、バンドエイドをはります。
医学の分野でも多く使われています。
湿布薬や注射した後の出血止めに使われています。
貼るだけなので手軽に使われます。
今の時代に有用なものです。

 

<参考文献>

  1. 粘着剤活用ノート
  2. 初歩から学ぶ粘着剤
  3. 接着・粘着の化学と応用
  4. 接着剤の実際知識
  5. 接着剤と接着技術入門
  6. 粘着製品の開発-環境対応と高機能化

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