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第96回目

第96回「シリコン樹脂」について 2

シリコン樹脂(ポリマー、高分子)の製品が増えてきています。
家庭用の製品でも工業用の製品でもよく目にします。
今回はシリコン樹脂について書きます。
第57回にも1度書いています。今回はその続きです。
少し前まではケイ素樹脂とも呼ばれてました。
ケイ素(Si)はガラスの原料です。

 

 

(1) シリコン樹脂

シリコン樹脂の呼び方はいろいろあります。
例えば、シリコン、シリコンゴム、シリコーン、シリコン-ン樹脂、シリコン樹脂、シリコンラバーなどです。
シリコン製品の内50%ぐらいがシリコンゴムと言われてます。
シリコン樹脂の形態は液体、個体といろいろあります。
シリコンゴムは液体のシリコンを製品の型に流しこんで、常温で硬化剤と反応させたり、温度を加えて成型します。

 

 

(2) シリコン樹脂の長所

シリコンとはシリコンを形づくるための元素であるケイ素(Si)のことです。このシリコンと間違わないようにシリコン樹脂をシリコーンと呼ぶことがあります。
シリコン樹脂はシリコンと酸素、炭素、水素など結合したポリマー(高分子)です。

 

シリコン樹脂の板

 

シリコン樹脂の容器

     
 

シリコン樹脂のキャップ

 

シリコン樹脂のへら

     
 

シリコン樹脂のトレー

 

シリコン樹脂のチョコレート型

 

 

(3) シリコン樹脂の特徴

シリコン樹脂はシロキサン結合(Si-O)を基本とした有機ケイ素化合物で、ガラスと有機化合物の結合しためずらしいなポリマーです。
線状構造のポリマー(熱可塑性樹脂)と網目状構造のポリマー(熱硬化性樹脂)とがあります。
線状シリコン樹脂の内、鎖(くさり)の長さ(重合度と言います)の短いものは液状のシリコンオイルとなります。
これらは、絶縁油、離型剤、撥水剤、消泡剤として広く使われます。
高重合の大きい物(鎖の長い物)はゴム状弾性となりシリコンゴムと言われます。

 

 

(4) シリコン樹脂の特異性

通常のプラスチックは炭素(C)を主鎖(しゅさ)とした構造に対して、シリコン樹脂は(Si-O)の結合を主鎖(しゅさ)とするポリマーです。
Si-O-Si-O-と繋がっています。
1943年(昭和18年)にアメリカのダウコーミング社から初めて市場に出されました。シリコンゴムは加硫剤で加硫させるか温度を加えて作ります。
高温で加硫(かりゅう)する物と室温で加硫(かりゅう)する物があります。

 

 

(5) シリコン樹脂の特徴

架橋反応(網掛け構造)には、室温架橋型と加熱架橋反応があります。
室温架橋反応には、1液型の物と2液型の物があります。
主鎖が柔軟で回転し易いために、非常に低いガラス点移温度になります。
また、熱的に安定で約200℃まで優れた長期耐熱性を持っています。
表面特性は特異で、撥水性、離型性があります。

 

 

(6) シリコン樹脂とエラストマーとの違い

ゴムのような樹脂には、エラストマーがあります。
シリコン樹脂との違いはどのようでしょうか。
エラストマーは樹脂可塑性樹脂でシリコン樹脂は熱硬化性樹脂です。
エラストマーは熱可塑性樹脂ですので、温度を加えて液状化させて型に流し込んで成型します。
シリコン樹脂は熱硬化性樹脂ですので、型に入れた後温度や水分によって硬化させます。
通常の樹脂は(ポリエチレン、ポリプロピレン等)熱可塑性です。
ゴムは熱硬化性ですので、温度を加えても柔らかくなりません。

 

 

(7) まとめ

シリコン樹脂が使われているところを書きますと、建設関係、電子・電気関係、一般産業用、家庭用(ヘルスケアー・ホームケア)、自動車関連、航空機、塗料用などたくさんあります。
シリコン樹脂は通常の樹脂と違い、ゴムの仲間です。
ただ、ゴムのように黒くなく色も形もいろいろあるので樹脂のように扱われます。
したがってエラストマーに近い感じで使用されています。
エラストマーより耐熱性が高いので、食器とか調理器具などにも使われます。

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